ポイントZEROへの冒険Part1


オイラが住んでいる北海道中標津町。
この何にもない(怒られるかな…?)の
町はずれの道路っぷちに
ミョーなモニュメントが建っている。
実はコレ“東経145度の標”。
そう、中標津町はちょうど東経145度上にあるらしい。
北緯は43°33′。
ということは近くに北緯43度・東経145度の
“ポイントZERO”があるはずだ!
2004年11月6日、オイラと瑠璃さんは前人未踏の(?)
ポイントZEROへの冒険の旅に出たのであった!


ポイントZEROの地点を探しに行こう!ったって
やみくもに行ってもしょうがない。
まずは下調べ。
調べたところ北海道には10ヵ所の“ポイントZERO”がある。
しかし、ほとんどが山深いところで
実際に行けそうなのはたったの2ヵ所。
1ヵ所は芽室町下美蔓付近。北緯43度・東経143度の地点。
おそらく農家の庭先。
もう1ヵ所が今回目指す北緯43度・東経145度の地点。
厚岸町と浜中町の境界に近い鯨浜って所の側。
すぐそばに道路もあり、歩き回る距離も少なそう。
地図で見るかぎりどうやら森の中のようだ。


さぁ、いざ出発進行!
いったいどんな冒険になるのやら…
出発前のオイラの家はご覧の通りの緯度経度。

快調に車を走らせる。

行くのはいいけど、どんな結果になるかは不明。
それなら少し楽しみましょってことで
途中霧多布岬へ寄り道。


ポイントZERO近くへとうちゃ〜く!
なるべく近くの林道に車を停める。
うーん、かなりの山だなぁ…
辺りは鬱蒼と茂る原生林。
こんなとこに入るの?チョット腰が引けるなぁ。
もしかしたら「北緯43度東経145度はココ!」なんて
モニュメントがあったりしないかなぁなんて思ってたんだけど…
いや、まだ分かんないゾ!山ン中に石碑くらいはあるのかも知れない。
しかもイヤなことに雨まで降ってきた。
さすがはオイラ、天下無敵の雨男だけのことはある!
それにしても今日の天気予報は“晴れ”だったはずだぞー!


山へ分け入り、道なき道を進んでいく。
途中目の前には鹿の群れ。
なるべく楽なように獣道を歩く。
それでも道はかなり険しい!
おそらく藤岡弘、の冒険より険しい!
山を越え、深い沢をまきながら進む。
折からの雨でメガネは曇るし
倒木やら泥やらで足場は悪いし
鹿のウンコは踏んづけるし
なかなか思うように目指すポイントには
たどり着けない。
「あと100メートル!」まで近づいたら
今度は谷地…
やちまなこに足をとられながらなんとか進む。
そして遂に………


「やった〜!遂に到着!!」
しかし、GPSの調子でなかなか“JastZERO”にならない。
付近をグルグル歩き回ったが一瞬Jastになっただけ。
まぁGPSの誤差もあるし致し方ない。
でも間違いなくココが“ポイントZERO”だ!
辺りには何もない!石碑どころか人が入った気配もない!
おそらくこんな所へ来たのはオイラと瑠璃さんだけだろう。
この先もよっぽどの物好きくらいしか来ないだろう。
でももうチョット何かあるかな〜?なんて思ってたんだけどなぁ。
ホントに見事なまでに何もないところだ。

まわりの風景はこんなカンジ。



西           東



せっかく来たんだから、ここに来たという“証”を残そう!

“ポイントZERO”すぐそばのトドマツの根本に

すばらしい“宝物”を埋めた!

誰かが見つけることはできるだろうか?

それともオイラ達が何年か後に来て掘り出そうか?

でもその前にサビて腐ってしまうだろうか?

これは“不法投棄”じゃないぞ!

オイラは“思い出”を埋めたんだいっ!


北緯43度、東経145度の“ポイントZERO”。
そこは思いの外 寂しいところだった。
しかし、特別なポイントだからと飾り立てる必要はないのだ。
ここはこのまま、未来永劫残っていてほしい。
なんとなくそんな感じにさせる“ポイントZERO”であった。


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