今回の旅の目的の1つ、“生き物採集”。
旅の途中で見かけた生き物たちをご紹介。
大珍蛇
ヨナグニシュウダは捕れるのか?結果はいかに??


那覇市内から車で走ること3時間。沖縄本島北部のヤンバル。
ヤンバルクイナで知られるこの地は貴重な動植物の宝庫。
もちろん猛毒蛇ハブも生息しているオソロシイところ。
そんなヤンバルで見つけた生き物たち。
オキナワヒラタクワガタ
(Dorcus titanus okinawanus)
♂29〜71mm、♀24〜38mm
オキナワノコギリクワガタ
(Prosopocoilus dissimilis okinawanus)
♂32〜69mm、♀22〜38mm
リュウキュウカジカガエル
(Buergeria japonica)

平野部の海岸付近から山地の森林まで広く分布。
割とカワイイ声で鳴く。
アシヒダナメクジ
名前に“ナメクジ”とついているが、厳密にはナメクジではないらしい。外国からの移入種らしく、本州にはいないそうだ。
夜間道路上をはいずり回る害虫。
クワガタかと思って紛らわしい!
オオムカデ
もしかしたら正式な名前があるのかもしれないが、
よく分からない。

ジャジャ〜ン!大本命ヨナグニシュウダを行ったその日のうちにゲットォーー!
体長185cmのこのヘビは今まで捕獲したヘビの中で最も手強かった!
大きく力も強いうえにシューシュー威嚇しながらバンバン飛びかかってくるんだからかなり手こずったよ。
島の人も「めったに見かけない」という珍しい蛇を捕獲できるとはなんたる幸運!
しかも翌日もう1頭(175cm)捕獲に成功!もーサイコー!!
ヨナグニシュウダ=与那国臭蛇の字のとおり、尻から赤い液体を出し、それがまたものすごくクセェ!
小学校の頃牛乳をこぼして、それを拭いてそのままずーっと放置しておいた雑巾のようなニオイ!
これがまた石鹸で洗ったくらいじゃ全然とれない!
準絶滅危惧種にも指定されてる貴重なヘビなので、大きさ・性別を調べてそのままリリース。
後で某ショップに聞いたら「1頭8万で買い取る」だって!(@o@) 惜しいことしたなー…
サキシママダラ

50〜100cm程の中型蛇。与那国産はシマシマが多いらしい。
普段アオダイショウなんかをよく捕ってるんで、「幼蛇か?」と思ってたら、これで十分成蛇らしい。
夜行性のヘビで、いるところにはけっこういた。
意外と攻撃的でけっこう噛まれた。無毒だから平気だけど…
コイツもヨナグニシュウダほどではないもののかなりクサイ!
尻からクリーム色の液体を出し、すっぱいようなニオイがする。
ブラーミニメクラヘビ

20cmくらいの小型蛇。
一見ミミズのようだがれっきとしたヘビ。
現地でも“ミミズヘビ”と言われていた。
全部♀で単為生殖するという変わったヘビ。
捕った憶えはないのだが、サキシママダラを詰め込んだケースの中にいつの間にか入っていた。
でも死んでいたのでサキシママダラに食われて吐き出されたのかもしれない。
どっちが頭か分かりにくいが、尻尾の先がビミョ〜に尖っている。
ヨナグニキノボリトカゲ

大きさ20cmくらい。
でも半分以上が尻尾なのでそんなに大きく感じない。
サキシマキノボリトカゲの亜種。
サキシマキノボリより若干大きく、脇腹の模様もキレイ。
生息数は多くないようで、あんまりいなかった。
ヤエヤマイシガメ

大きさ15cmくらい。
田んぼのまわりの側溝にけっこういた。
泥の中にいるので割とバッチィ。
見つけたときはカエルを食べてる最中だった。
誰に聞いても「いらない!」って言われるほど不人気 (-_-;
クマゼミ

島中いたるところにいた。デカくてやかましいセミ。
ホテルの向かいの家のガジュマルの木で朝6時から鳴いていた。
向かいの家のオヤジもうるさいのか、棒を持ってセミのいる木を叩くのだが、セミは飛び立つもののすぐに元いた場所に戻ってきてまた鳴き出す!
この光景が毎朝繰り返されていて、見ていてとても滑稽だった。
アオムネスジタマムシ

とてもキレイなタマムシ。
しかし、このキレイな色は蝶の羽根の鱗粉みたいな粉で、
触ると黄色い粉が指についてしまう。

サキシマキノボリトカゲ

ヨナグニキノボリよりはやや小型で地味な感じ。
右の写真は3cmくらいの赤ちゃんキノボリ。
赤ちゃんの写真を撮っていたら左の大人のキノボリがやってきて赤ちゃんを食べてしまった!(^<+_+)
虫かなんかと勘違いしたのかな〜?
サキシマスベトカゲ

10cmくらいの小型スキンク。
落ち葉の上なんかでよく見かけた。
イシガキトカゲ

これも10cmくらいのちっちゃいトカゲ。
石垣のところとかでチョロチョロしてる。
とても素早い!写真を撮るのもタイヘンだった。
オオヒキガエル

10cm以上もあるデッカイカエル!
この大きさ・強力な毒持ち・繁殖力の強さでほぼ無敵である。
本来日本にはいなかったのに、害虫駆除の目的で人為的に移入されたらしい。
島中のいたるところにいて、夜になると街灯や自動販売機の前にたくさん陣取って灯りに来た虫が落ちてくるのを待っている。
近づいても全然逃げないので、よく車に轢かれていた。


以上、爬虫類・両生類を中心に旅行中に見かけた生き物たち。
普通種から貴重種までとにかく北海道では見られないものがいっぱい!
それではこれにて南西諸島旅行記
“西遊記”おしまい〜


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